年下の王様
昼はそのままファミレスで済ませた。



で、今からなにすんのか…。



「斗和ん家行きたいなぁ」

「ヤダ。誰もいねぇし」

「あたしは別にいいよ?チカ、今から用事あるみたいだし」



はぁ!?



気づけば陽太とチカちゃん、ふたりでスタスタ歩き始めてる…。



まさかデートとかじゃ…。



「陽太っ!!」

「悪い、あと頼んだ!!」



マジかよぉ~…。



どうすんだよこのウザいの…。



「うち来る?」

「なんでそうなんの?」

「だってふたりきりになりたいじゃん…」



なりたくねぇよ!!



ユリカとふたりなんて超ヤダ…。



「あたし…セフレでもいい…」

「あ!?」

「斗和のそばにいれるならなんでもいいから…」



せつない顔!?



ユリカらしくねぇ…。



「悪いけど今、女いるから」

「誰?どうやったら斗和と付き合えんの?」

「知るかよ。申し訳ないけどユリカとはどうなる気もねぇから」



うるっとしちゃってんじゃん…。



勘弁してよ、街中で…。



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