年下の王様
ゲームを渡したら静かにやり始めた。



じゃあ俺は勉強する。



そのまま静かに勉強に集中…。



甘いモノ食いてぇな…。



頭働かせてぇ。



そう思って振り返ると、俺のベッドでゲーム片手にスヤスヤと寝息を立ててる美少年…。



やっぱり疲れてんじゃん…。



メシ食わねぇのか~?



「ガキ…」



仕方なく布団をかけてやって部屋を出た。



ちょうど父ちゃんと陽菜が帰って来たみたいで玄関で鉢合わせ。



「健斗は?」

「俺の部屋で寝ちまった…。どうすんだよあんな重てぇヤツ」

「そのまま寝かせといてやれよ。腹減ったなぁ~。ただいまぁ~!!」



遠慮がちに靴を脱いで中に入った陽菜と目が合ってる…。



まだキスしてねぇんだけどなぁ…。



「た、ただいま…」

「おかえり」

「あっ、お世話になります…」

「いいえ~。腹減ってねぇ?ってか眠くねぇか?」

「だ、大丈夫!!です…」



なんか初々しいっつーか…。



ちょっと恥ずかしい…。



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