年下の王様
リビングで一緒にメシ食って、先に陽菜が風呂に入った。



俺は冷蔵庫にあったチョコケーキをパクパク…。



「そんなに食べたら太るよ!?」

「糖分とんねぇと頭働かねぇから」

「そうなの?」

「んー、母ちゃん、俺と陽菜はどこで寝りゃあいいわけ?」

「和室じゃちょっと寝た気にならないよね…。健斗の部屋使ったら?」

「じゃあ布団いらねぇから来ないでね?」

「…………お父さんに似たのかな…」



そうみたいだな。



でも半年ぶりの陽菜だ。



味わわなくてどうする?



頑張ったご褒美だと思ってガッツリ食うぞ。



「斗和、模試の結果見せろ」

「あぁ、あとでな」

「大丈夫なんだろうな?」

「大丈夫だって。父ちゃんって昔から俺のこと信用してねぇよな」

「そういうわけじゃねぇよ…。期待しすぎてるくらい期待しちゃってんだ…」

「そんなに出来よくねぇって。買い被んないでくれます?落ちる時は落ちんだから」

「縁起でもねぇ…」



心配されてもなぁ…。



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