年下の王様
不機嫌なまま朝メシを食って、陽太と向かった学校…。



健斗は陽菜と父ちゃんと行くんだとさ。



健斗なんかその辺に放り投げときゃいいんだ。



あんな顔してスゲー逞しいから。



アイツならジャングルに置き去りにしたって平気で生活すんぞ。



「健斗と仲よくねぇの?」

「ガキん時からあんな感じ…。俺が留学してた時、アイツになにされたと思う?」

「わ、わかんね…」

「かばん開けたらミミズだらけ…」

「うわっ…」

「お返しに健斗の靴ん中にピーナッツバターぶち込んでやったけどな」

「ガキのケンカかよ…」



アイツはガキじゃなくてクソガキだ!!



陽菜だけ帰ってくればよかったのに…。



しかもこの大事な時期に2ヵ月も滞在するとか。



マジでありえねぇよ…。



「顔はカワイイんだけどな…」

「だから騙されんだよ。アイツの本性知らねぇから」

「気をつけよ…」

「ま、今日は帰んねぇし。陽菜とラブホでも行きますわ」



夜が楽しみ。



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