年下の王様
最強にキレてません?



これは早々にふたりきりにならなきゃヤバい気が…。



「タコ焼きは斗和が塾に行く時にしよ?」

「えぇ~…。ヤダぁ…」

「お昼にラーメン作ってあげるから!!ねっ?」

「ラーメン!?やったぁ~!!僕ゲームする!!」



カワイイ王子様はソファーでくつろぎながらゲーム開始…。



よし、今だ。



早急に2階に上がり、斗和の部屋をノックした。



返事がないからソッと開けてみる…。



こちら側に背を向け、テーブルに向かって勉強してる斗和の耳にはイヤホン…。



どうしよ…。



「斗和…?」



音楽が微かに漏れてて、大音量なんだと知る。



部屋に入って斗和に近づき、そのまま右耳のイヤホンを外した。



ビクッとしてからこっちを見た斗和がカワイイ…。



集中してたのに悪かったなぁ…。



「なに?」

「えっと…あの…」

「用事ねぇなら出てけ」

「好きっ!!」

「は…?」

「好き…です…」



フッと笑った斗和の体から力が抜けたみたい…。



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