年下の王様
そのまま泣いて寝られて…。



なにもすることがない…。



帰りたいのに帰れない…。



メールでもしよう…。



『なにしてんの?』



陽菜に入れたメールの返事はすぐに返って来た。



『ネットでアニメ見てた!!宮君は?』

『うちのクラスのユリカとラブホにいる』



反応が楽しみで入れたメールは電話で返ってきた。



早い対応だな…。



「はい」

「なんで!?えっ?あたしがなんか勘違いしてるの?もしかして二股とかかけてる感じ?」

「ちげぇよ。訳は明日話すけど。お前がヤらしてくんねぇから…」

「み、宮君なんて嫌いっ!!」

「ウソだって。なんもねぇし。なんかあったら教えるから」

「最低!!バカ!!」



電話切りやがった…。



でもやっぱり面白い…。



どんだけ俺のこと好きなの?



『好きなのは陽菜だけ。ユリカなんかとしねぇから』



そうメールしてやった。



『もう泣くからいいもん…。宮君なんかどっか行っちゃえ!!』



カワイイ…。



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