年下の王様
その日はマジでなにもなかった。



ユリカがベッドで寝るから俺はソファーで寝て…。



明け方にお互い家に帰り、少し寝てから学校の準備。



ユリカ、休みそうだな…。



「朝帰り~」

「俺にもいろいろ事情があんのよ。それより母ちゃん、朝メシ」

「はいはい。でも気をつけてよ?お父さん、理事長なんだから」

「わかってるって…」



自分達なんか教師と生徒だったくせに…。



でもそれって今の俺と同じ!?



血は争えねぇな…。



「母ちゃんと父ちゃんって大変だった?」

「うん。何回別れたか…。斗和は人に言える付き合いをしてほしいな」

「俺、先生が好きなんだよねって言ったら?」

「反対する。斗和には幸せになってもらいたいから。絶対反対」



言うと思った…。



陽菜にマジになったらヤバいな…。



でもカワイイから手放したくない…。



今は。



『今は』だけど。



さぁて、今日はどんな顔してんのか見物だなぁ~!!



< 47 / 549 >

この作品をシェア

pagetop