年下の王様
学校に行ったらユリカは休みで陽菜の化粧が濃かった。



寝不足か泣いたかってとこ?



「昨日どうだった?」

「ラブホまで付き合ってなにもなかった」

「やっぱり斗和って頭で動いてんだな…。俺ならなにも考えねぇでヤっちゃう…」

「陽太こそどうだったんだよ」

「初プリ、ケー番、家の場所ゲット!!」



ピュアだ…。



陽太みたいに素直な生き方できら楽なんだろうけど…。



俺は捻くれてるから。



ホームルーム後、教室から出てった陽菜を軽く尾行し、人がいないことを確認してから男子便所に引っ張り込んだ。



「なっ!?」

「怒ってんの?」

「怒ってないもん…」

「なにもしてないよ?」

「信じられない…」

「じゃあチューしてあげるから許して?」

「許さっ…」



やっぱり陽菜と一緒にいる方が楽しいと思う。



好きとかよくわかんねぇけど、当分俺は陽菜に夢中な予定。



「宮君…」

「顔溶けてんぞ…」

「もっと…」



やっぱり陽菜に夢中…。



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