年下の王様
ニコッと笑った陽菜と写真を撮った…。



「要約卒業だね…」

「おぅ…」

「おめでとう!!」

「お前っ…」



『陽菜ちゃ~ん!!こっちで写真撮ろ!!』



他の生徒から声をかけられ、俺の話しは中断…。



聞きたいことはいっぱいあんのに…。



今日からどこに住むのか、とか…。



例のアイツとはどうなったのかって…。



結局、キス事件の話しはあれからしてない。



陽菜が謝るだけ謝って…。



なにも言えなくなってしまった。



「先輩のボタンくださいっ!!」

「は?俺!?」

「はいっ!!ずっと憧れてました!!」



ボタンか…。



悪いけどこれはやれねぇ。



「やりたいヤツがいんだ。わりぃな」

「じゃあネクタイを…」

「ネク…名前入ってんだけど…?」

「それが欲しいんです!!」



陽菜に妬かれそうなので…。



却下っ!!



「おい…先生…」

「ん?」

「これやる…」

「ボタンとネクタイ…ありがと!!」



なにはともあれ…。



祝、卒業っ!!



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