年下の王様
今度はあたしが下だけ履いた斗和にひざ枕。



ベッドに座って壁に寄り掛かる斗和を下から眺める。



ムダな脂肪がないキレイな体と、それを引き立てる顔…。



見た目ではなにも言うことナシ…。



信じられない、あたしの彼氏だなんて…。



手を伸ばして頬に触れるとテレビからあたしに視線を移した。



「まだ足りねぇのか?」



そう言ってニヤッと笑う…。



くぅ~!!



カッコイイ…。



「足りてます…。ってか最近の斗和、容赦ない…」

「そうか?」

「そうだよ!!まだ夕方なのに疲れて動きたくない…」



満足そうに黒笑いした後、あたしの頭を膝の上から落として立ち上がった。



男のセクシーって斗和のためにある言葉なんじゃないの?



そう思うくらいキレイな背中と雰囲気…。



「どっか行くか」

「夜ご飯?」

「肉食いてぇ。焼き肉行かね?」



そんな小さなお出かけも、あたしなとっては大きなデートなんです。



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