年下の王様
女のコからは反感を買い、男のコはそういう妄想で物を言う。



でもいい。



あたしはなにがあったって斗和のものだから。



「先生、スペル間違ってます」

「えっ!?あっ、ごめんなさい!!ありがとう、新城さん」

「いえ、それと…あたしは恋愛は自由だと思いますので」



またまたシーンとなった教室。



美人で真面目な新城さんがそんなことを言ったから。



「ずっと宮先輩に憧れてました。頭よくてなんでもできるからです。好きではないですが、頑張ってください、先生」



ウルッとしちゃったよ…。



どうしたの新城さん…。



その日、新城さんがあたしに話しがあると言ったので指導室に呼んだ。



「いつからですか?宮先輩と」

「卒業してから…」

「それはウソです。あたし、今亘先生と付き合ってるんです」

「へっ!?えっ!?あっ…えぇぇぇっ!?」

「陽菜先生に…相談に乗っていただきたい…」



つくづく思った。



教師って…大変です…。



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