年下の王様
寝顔カワイイ…。



いい匂いするし…。



見てるだけでうっとり…。



あんなにムカつく生徒だったのになんでこんなに好きになっちゃったんだろ…。



少し頭を上げて枕と膝を交換した。



寝る子は育つって本当かも…。



宮君、クラスでいちばん大きいし…。



中途半端に持ってる小説を閉じて、お腹にタオルケットをかけた。



本当にカワイイなぁ…。



アクセサリーとか高そう…。



お金持ちだから着てる服とかも高いのかな…。



ボンボンって宮君のことだ…。



もうすぐ誕生日だからなにかあげたいけど…。



起きたら本人に聞いてみようかな?



そう思いながら夜ご飯を作った。



宮君が食べたいって言った春巻…。



春巻なんか作ったことないから本を見ながらだけど…。



1時間後に完成した春巻は見た目が微妙…。



でも仕方ないよね?



初めて作ったし…。



「宮君?ご飯できたよ?」

「起きる…」



寝起きもカワイイ…。



< 50 / 549 >

この作品をシェア

pagetop