年下の王様
大学で友達になったトシロー。



浪人したから1つ上だけどなんだか気が合う。



陽太みたいにバカやったりはしない、落ち着いた雰囲気を持ってる男らしいヤツ。



車を家に置いてからやって来た居酒屋。



トシローを探してガッカリ…。



帰ろう。



「待てよ斗和」

「俺帰る…」

「来たばっかりだろ~。いいから飲めって」

「女いんの聞いてねぇし…。合コンか?コレ」

「お前が帰ったらシラケんじゃん…。狙ってんのいんだよ」

「勘弁しろよ~…」



しばらく頼みこまれて渋々席についた。



3人の女の中にひとり知ってる顔がいる…。



やべぇ…。



「トシロー、マジ帰る…」

「コイツ斗和。超頭いいから」

「ちょっ、トシ…」

「空気読めよ」



元カノがいんだよ!!



陽菜と付き合う前の!!



「久しぶり、斗和」



確かひでぇ振り方したはずなんだよ…。



トシローの飲みかけのビールを一気に飲んだ。



< 501 / 549 >

この作品をシェア

pagetop