年下の王様
久しぶりに半泣きの遊吾と眠った。



お化けってなんだよ…。



俺も怖いって…。



そして遊吾は目が覚めた時はなにも覚えてない。



寝ぼけただけかよ…。



「遊吾、ののちゃんとどうだ?」

「毎日お手紙もらうよ。ユーゴにラブなんだって」

「お前も好きか?ののちゃん」

「ん~、好き!!でもみんな好きなのにね、ののちゃんがそれはダメって言う…」

「独占してぇのかよ…。最近のガキは束縛まですんのか…」

「兄ちゃん、ウワキってなに?それしたらダメなんだって」



園児怖っ!!



どんな大人になんのか、ちょっと楽しみだ。



でも俺みたいに最低なヤツにはなんなよ?



「ひとりの女のコを守れる男になるんだぞ」

「父ちゃんみたいに?」

「ん~!?まぁそうかな?」

「わかった!!ユーゴ、ののちゃん守るっ!!」



朝から超カワイイ弟に萌えた。



俺もちゃんとした大人になろう。



陽菜を守れる男に。



これからも向上心っ!!



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