年下の王様
ちょっとムスッとした。



それに気づいた斗和はまたニヤッと笑う…。



「教師も大変だなぁ~。でも生徒ってカワイイですね、北川先生」

「そうですね~。くれぐれも恋愛に発展しないでくださいよ」

「あははっ!!北川先生じゃないんだから」



相手はアンタでしょうが~!!



絶対根に持ってるんだ。



あたしが先輩面したの…。



やっぱり斗和の根本的な部分は大人になっても変わらないみたいです…。



「朝から夫婦喧嘩っスか?」

「なにか言いましたか、亘先生」

「相変わらず仲いいっスね」

「「よくないです」」

「あははっ…」



本当に3週間やっていけるのでしょうか…。



不安しか残らないんですけど…。



「もういいもん…」

「そうですか~」

「斗和、超意地悪」

「そうですか」

「バカ、アホ、女顔…」

「そう…」

「もう構ってやんない!!ひざ枕もしてやんないからね!!」

「…………」



見下ろされて睨まれた。



あぁ、言いすぎた…。



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