年下の王様
なんだか最近パワーアップしてるんだけど…。



公にできる関係になってから遠慮なしっていうか…。



この人は獣ですよ。



顔のいい珍獣。



もちろん、食べられました。



「早く俺のもんになれよなぁ」

「なってるじゃん…」

「まだ嫁にもらってねぇ」



ベッドに横になってグッタリしてるあたしに背を向けながらご飯を食べてる斗和の嬉しい言葉…。



幸せの海に溺れてしまいそう…。



「お前ももうオバサンに片足突っ込んでるしな…。早くもらってやんなきゃ」

「まだ若いつもりですけど!?」

「どこが?」

「えっ…き、気持ちとか…」

「へぇ~…。哀れ」



最近毒舌ではありません?



哀れまれたんだけど…。



あたしまだ22くらいでイケるよ!?



まだ若いよ!?



「まだ好き?オバサンになっても好きでいてくれる?」

「多分な」

「あたしっていつまで斗和のこと好きでいなきゃいけないんだろ…」

「そんなの決まってんだろ。一生好きでいろ。俺も好きでいてやる」



斗和がそういうから、あたしもそうしてみます。



< 516 / 549 >

この作品をシェア

pagetop