年下の王様
で、俺も俺で毎日勉学に励み、日々経営の勉強もしてる。



頭のいい大学で気の合うヤツはあんまりいなくて。



マジでトシローくらい。



サークルに入ってるわけでもないし。



ノリが合わなくてやめたくなったこともあったけど…。



つまんねぇけど頑張ってる。



たまに陽菜ん家に行く。



一緒にいることが当たり前で、もう空気みたいな存在。



ちなみに、必要不可欠って意味ね。



陽菜がいない人生が考えられなくなってる。



アイツに電話するのも、フラッと遊びに行くのも、常に頭のどこかに陽菜がいるのも。



なんかもう日常化してるから…。



一緒にいて飽きねぇし。



アイツは俺の一部みたいになってるんだと思う。



「兄ちゃん、俺のゲームどこ?」

「知らねぇよ?陽太じゃね?」

「陽太に電話する」



遊吾、いつの間にか小学生になっちまった。



カワイくは…ないな。



もうクソガキの仲間入り。



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