年下の王様
でもちゃんと俺のことは慕ってくれてるらしい。



カワイげはなくなったけど、やっぱり俺はブラコンだ。



遊吾はさすが、遊吾。



「あった!!対戦やろうよ!!」

「宿題やったのか?宿題やんねぇとまた母ちゃんにキレられんぞ」

「俺、頭いいからすぐ終わる」



彼女は相変わらずののちゃん。



前に連れて来たことがあって、将来有望な少女だと思った。



面食いだ、遊吾は。



「お前ってさ…」

「ん?」

「俺に似てんの?」

「さぁ?わかんないけど」

「ののちゃん泣かすの好きだろ…」

「うん、たまんないよね、あの泣き顔。少し冷たくするとすぐ泣くし。カワイイよ、のの」



どこでどうなってしまったらこうなっちゃう…。



カワイかった遊吾はいずこへ…。



「タダイマ~!!」

「健斗!!待ってた!!昨日の続きやろ!?兄ちゃん弱いし!!」

「イイヨ。ユウゴ、ボクノヘヤオイデ」



そうそう、忘れてたけどコイツがいんの。



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