年下の王様
大学はこっちに通いたいとかで日本語勉強して。



で、俺に張り合うように同じ大学に入った。



相変わらず食えねぇヤツだ、健斗。



お前のせいじゃねぇか!?



遊吾があんなふうになったのは!!



最低の兄貴分だな!!



ってか一人暮らしさせろよ!!



アイツを甘やかすからあんな性格になるんだ!!



「おい遊吾、宿題やってからにしろよ!?」



と、世話をやく俺に対して、こっちは激甘。



「口うるさい兄貴だね、斗和って。遊吾が可哀相。あのさ、ついでに、ヨウカン買って来て」

「なんの『ついで』だコラ。日本語で話せ」

「お前に日本語使うのもったいないじゃん。さらについでだから、お茶は玉露で」



誰が買ってくるか!!



俺はお前のパシリじゃねぇぞ!!



「まだあん時の復讐しようとしてんのか?」

「なんのこと?僕は斗和には屈しないけど?」

「カラシシュークリーム食わせただけだろ」

「あれのお礼は50倍カレーでしたからチャラだよ。それより早く買って来いよ」

「テメェで行け!!」



まぁ俺の日常、こんな感じ。



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