年下の王様
これから先、隣にいるのは斗和だと思ってた。



斗和だってきっとそう思ってるはず…。



この『当たり前』みたいな感じがなんだか切ないよ…。



時間の流れって怖いなぁ…。



ベッドに座り、携帯を開くとメールが来てた。



『置いて来て悪かった』



それだけ入ってた。



斗和らしいっちゃー斗和らしい。



大事なことはギリギリまで言わないし、自分から謝るのが苦手。



ケンカした後は必ずメールで仲直りになる。



アメリカに行ってた時の癖みたいに、今もメールをする。



大事なことは口で言わなきゃダメだよね…。



でもなんだか…メールを見てもブルーです…。



そんなぎくしゃくした関係のまま、久しぶりに友達に会った。



「マドカ~!!もう歩くの!?」

「危なっかしいけどね~」



親友、マドカは未来の有能お医者様をゲットするべく、既成事実を作って結婚した。



カワイイ男の子のママです。



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