年下の王様
怒鳴って斗和を置き去りにしてしまった…。



家に帰ってから反省…。



さすがにあんな場所であんな態度とられたら恥ずかしいよね…。



絶対斗和も怒ってるはずだよぉ…。



でもあたしはそんなノリで結婚なんかできないもん…。



斗和が分からず屋なんだ…。



今度ばかりはさすがにムリかもしれないと思った。



斗和も連絡をくれなくなって、ましてやあたしからも連絡し辛い状況で…。



なんだか…今まで頑張ってきたのが水の泡になる予感がする…。



禁断だって乗り越えたのに…。



後ろ指刺されてもめげずにやってきたのに…。



斗和があたしの活力で、癒しで、大好きな人で…。



全てだったのに…。



「斗和ぁっ…」



苦しくなって涙が溢れた。



何度も携帯の番号を表示した。



それでもかけられない…。



もう嫌われたかもしれない…。



こんなことならプロポーズなんかされなくてもよかった…。



斗和と一緒にいれたら、それだけでよかったよ…。



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