年下の王様
でもこのまま触られ続けてたら本当におかしくなりそうだよ。



「宮君…もういい…」

「まだだろ」

「いいからやめてぇ~…。あっ!!聞きたいことあったの!!」



強制的に起き上がったら不機嫌な宮君…。



すぐ怒るんだぁ~…。



「夏休み中に誕生日でしょ?なにか欲しいものないかなぁと思って…」

「陽菜」

「却下じゃない?」

「じゃあいらね。欲しいもんなんか特にねぇ。昔から物欲少ない」



そんなぁ~…。



歳が離れてるから流行りとかわかんないし…。



絶対怒ってるし…。



「あたしが選んじゃうよ?」

「いらない。うまいメシ食わせてくれたらそれでいい」

「ゔっ…。それはちょっと…」

「ちなみに、誕生日は家にいなきゃ殺されっから会えねぇよ」



なぜ!?



まさか家族でお祝い!?



宮君らしくないっていうか…。



ちゃんと家にいようとしてるのが意外…。



「じゃあ誕生日イブ…」

「別に誕生日なんかどうだっていいだろ。マジで乙女だな…」

「宮君が冷めてるの!!」



冷血なとこあるもん…。



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