年下の王様
遊ぶ予定を断るのに一苦労…。



「大変だね~、子持ち」

「弟だバカ」

「早く行けよ兄ちゃん」



家から少し離れた保育園まで走った。



最近疲れてたっぽいからなぁ~…。



「宮です、遊吾のお迎えに来ました」

「あら、お兄ちゃん?待っててくださいね、今連れて来ますから」



厳重なセキュリティーの保育園から弟の遊吾を引き渡された。



こりゃ、病院だな。



「兄ちゃん…」

「抱っこしてやるから寝ていいぞ」

「ユーゴ、お家帰るの?」

「ばあちゃんち行って、病院に行く」

「病院…行かなぁい…」



あっ、寝た…。



よし、もうばあちゃんとこ行こう。



すぐに向かったばあちゃん家。



「なに!?どうしたの!?」

「熱出たから車出してほしくて。家に帰って保険証取ってくる」

「わかった。乗りなさい」



俺のじいちゃんとばあちゃん、超若い。



ばあちゃんは俺の親父と同級生だったって訳ありなのか…なんなのか…。



とにかく若い。



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