年下の王様
眠ったままの遊吾を連れて小児科へ。



風邪らしい…。



「体重わかりますか?」

「先月計ったら14キロでした」

「お兄ちゃんなのによく知ってるわね~」



なんて褒められたり…。



そりゃあ先月も俺が病院に連れて来たからな…。



よく熱出すチビなんだよ…。



「毎食後に飲ませてくださいね~」

「お世話様でしたぁ」



さぁ帰ろう。



帰って遊吾の看病してやらなきゃ…。



俺はパパかっ!!



「斗和、学校楽しい?」

「普通~。ありがとね、ばあちゃん」

「ばあちゃん言うなクソガキめ」

「ばあちゃんなんだから仕方ない」



早く母ちゃんが帰ってくることを祈って…。



帰宅っ!!



まずは遊吾の寝床確保か…。



目が覚めた時にそばに誰かいなきゃ泣くからな…。



和室に敷いた布団に寝かせた。



「アイス…食べたい…」

「もう起きたのかよ。なに味?」

「白いヤツ…」

「よし、今持って来てやるからな」



弟だけはマジでカワイイ…。



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