年下の王様
しばらくしてから親父が帰宅。



「助かった。ありがとな、斗和」

「はい、これ薬。で、3日後にまた来いって」

「おぅ。遊吾?ただいま」



もう任せとけば大丈夫だな。



じゃ、俺は少しゆっくり…。



「父ちゃん、腹減った」

「父ちゃんも腹減った」

「「腹減ったなぁ~」」



メシの世話までさせんなよ…。



でも遊吾が…曇りのない瞳で俺を見つめてる…。



「な、なに食えんだよ…」

「ユーゴ、ケチャップご飯!!」

「オムライスか!?ダメ、もっと消化によさそうなのな」



俺は…主夫かっ!!



親父は遊吾と遊んでるし…。



「あっ、斗和のクラス、新任の先生だろ。どうだ?」

「とろくてムカつく」

「でもカワイイだろ。ぬいぐるみみたいで」



まぁ確かに顔と背丈は…。



だけど俺はドジ女は嫌いだ。



「兄ちゃん!!父ちゃんがジュースこぼした!!」

「シッ!!黙っとけ遊吾!!あいつ怒ると怖いんだから…こんな時はバレずに拭く!!」



あぁ~…。



なんかもう…人生めんどくせぇ!!



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