年下の王様
しかもご両親の前でなんて最低かも…。



「プッ…傑作っ!!」

「「け、傑作?」」

「本気でケンカすんなよなぁ~。まぁアレだ、どんだけ本気がってこと、試したかっただけ」

「じゃあ…俺の留学は?」

「遊吾のお迎え頼みたいのでナシですね」

「陽菜のクビは…?」

「なんの話し?こんな粗末な辞表受理できっかよ」



粗末…。



まぁ確かにお粗末な辞表だったけど…。



酷すぎる…。



斗和も放心状態じゃん…。



返された即席の辞表…。



あたしまだ学校にいてもいいの?



「理事長…?お咎めは…」

「まぁ今回のことでバレる恐怖を理解したならナシってことで」

「ウソぉぉぉ~…。もう二度と会っちゃダメなのかと思って…」

「やりすぎたかな?悪い、悪い。くっくっ…あははははっ!!」



笑ってるぅ~…。



こっちはそんな気分じゃないよぉ…。



「よかった…。マジ…よかったぁ~…」

「うん…。ありがとうございます」

「父ちゃん、ありがと…」



もう泣いちゃう…。



< 93 / 549 >

この作品をシェア

pagetop