いじめ 悪夢のバレーコート
私たち1年生は先輩よりも早く来てバレーのネットを張らなくてはならない

その他にも窓を開けたり、雑巾がけしたりと、2人でやるにはけっこう大変だ

だけど、そんな作業も私たちにとっては、苦でもなんでもなかった

「行くよーッ」

「ちょ、ま、、恵美はやいよーー!!」

「ほラ、おそい おそいッ♪」

そういって恵美はカラカラと窓を開けていく

窓は全部で14あり、私たちはどっちの方が多く開けたかをいつも競争していた

くだらないことかもしれないけど、私にとっては楽しみの1つだった

今日は(というか、毎回?)恵美のが早くコートに行ってしまったため

私は遅れ気味だ

(負けないッ!負けてたまるかぁぁッ!!)

急いで1枚、2枚と窓を開けていく

7枚目ッ!!と思ったとき ゴツン と鈍い音が響いた



頭がいたい じんじんする

どうやら私たちは負けまいとしたせいか、周りが見えなくなって

互いに頭突きしたらしい

「・・・・・。」

「・・・・・。」

「フッ・・・」

「アッハハハハッ!!」

「ひ~っ 腹いたい~~ッ、アハハハ」

「も、、、うちら馬鹿すぎだよね、まぢありえない フフフッ」
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