家族ごっこ~want to become real from a fake~
「もうっ、寝てたよ。ナオちゃんも寝よ」
「うん、もう寝る」
そんな変な会話も慣れた。
そして直ちゃんを布団に入らせ、横になった彼に「おやすみね」とキスをした。
寝息と言うにはちょっと可愛すぎる鼾を確認し、私も自分の布団へと戻った。
少し前までは隣で寝ていた直ちゃん。
急に一人で寝ると言いだし、今では別々の部屋で眠る毎日になった。
隣で寝ているからと言っても彼氏ではない。