夢の彼方
「ダメじゃ、ない」


「え?」


わたしはレジーの言葉に目を瞬かせた。


「可愛い、と思うけど」


レジーの頬が微かに赤くなっていた。


わたしはまさかレジーに可愛いなんて言ってもらえるとは思ってなくて。


びっくりして言葉が出て来なかった。


「でも、それを着て外に出るのは・・・・・」


「やっぱり、変?」


「変っていうか・・・・・」


「何?」


なんだか歯切れが悪い。


レジーがそんな言い方をするのは珍しかった。


いつも言いにくいことでもはっきり言ってくれるから、逆にレジーの言うことなら信じられると思っていた。


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