夢の彼方
そして、仕事とプライベートをきっちりと分けるという点でもわたしたちは一致していた。


仕事中、わたしたちはあくまでもマネージャーとタレントだ。


まだまだ駆け出しのわたしにとって、レジーのサポートは本当に心強かったしマネージメントも完璧なのだ。


もちろん仕事が終われば普通の恋人同士としての時間があるのだけれど―――。


その前に、わたしには母親業が待っていた。


学校から帰ってくると、それぞれ遊びに行ったり勉強したりと忙しい。


瑠加は帰ってくるとすぐに『おなかすいた!』と冷蔵庫に直行。


そしておやつを食べた後は近くの公園で友達と遊んだり、家の中でゲームをしたりしている。


紗菜は家にいることも多かったけれど、友達から電話がかかってくるとその友達が迎えに来るのを待って出かけることも多かった。


そのほとんどが男の子で、毎回のように相手が違うということにもびっくりだったけれど。


紗菜は意外と男の子にもてるようだった。


そしてなぜか里菜は女の子にもてるようだった。


バスケ部の中では断トツに小さくて戦力としてはあまり期待されていないようだったけれど、一生懸命楽しみながら練習している姿は他のチームメイトからはとても好感が持てるようで・・・。


遊びに誘われてはチームメイトたちとバスケットボールを楽しんでいるようだった。

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