夢の彼方
「ずいぶん痩せた。少し休んで・・・・子供たちと一緒に旅行にでも行ったらどうだ?ゆっくりすればいい。借金もこれで返せるだろ?」
兄の言葉にわたしは頷き―――
今はもういない、母に感謝したのだった・・・・・。
とりあえず仕事はしばらく休むことにした。
お店をもっと大きくして、人を雇うことも考えたのだが・・・
元来、わたしは社長という柄ではない。
夫が生きていたころから店の経理関係などはすべて夫がやっていたし、仕入れや営業も夫任せだった。
私がやっていたのは、昔から好きだったパソコンを使った作業だけで―――。
それも、専門的な知識があるわけじゃなかったので全て自己流だった。
そして何より、人と関わることが苦手なわたしは他人を雇って会社を経営するなんていうことは、想像することもできなかった・・・・・。
「考えすぎはよくないんじゃない?叔父さんも、少し休めって言ってたじゃん」
里菜の言葉に、それもそうだと頷く。
すぐに考えなくてもいい。
ゆっくり休んでから・・・・・
休んでいる間に、今までできなかったことをやってみよう。
そんな風に思って、ブログをつけ始めた。
今までもお店のブログはやっていたけれど、個人的なブログはやったことがなかった。
ほとんど見に来る人がいないようなブログだけれど、写真を載せてみたり、思った事を日記のように毎日綴っていくのは楽しかった。
そんなある日。
里菜が大きな紙袋を持って学校から帰ってきた。
兄の言葉にわたしは頷き―――
今はもういない、母に感謝したのだった・・・・・。
とりあえず仕事はしばらく休むことにした。
お店をもっと大きくして、人を雇うことも考えたのだが・・・
元来、わたしは社長という柄ではない。
夫が生きていたころから店の経理関係などはすべて夫がやっていたし、仕入れや営業も夫任せだった。
私がやっていたのは、昔から好きだったパソコンを使った作業だけで―――。
それも、専門的な知識があるわけじゃなかったので全て自己流だった。
そして何より、人と関わることが苦手なわたしは他人を雇って会社を経営するなんていうことは、想像することもできなかった・・・・・。
「考えすぎはよくないんじゃない?叔父さんも、少し休めって言ってたじゃん」
里菜の言葉に、それもそうだと頷く。
すぐに考えなくてもいい。
ゆっくり休んでから・・・・・
休んでいる間に、今までできなかったことをやってみよう。
そんな風に思って、ブログをつけ始めた。
今までもお店のブログはやっていたけれど、個人的なブログはやったことがなかった。
ほとんど見に来る人がいないようなブログだけれど、写真を載せてみたり、思った事を日記のように毎日綴っていくのは楽しかった。
そんなある日。
里菜が大きな紙袋を持って学校から帰ってきた。