夢の彼方
「ねえママ、これ着てみてよ」
「は?」
里菜が袋からバサッと出したそれは。
淡い水色のセーラー服で・・・・・
「セーラー服?どうしたの、これ」
「それね、友達のお姉ちゃんが演劇部で使った衣装なんだって。学校には古臭いのしかなくて、自分たちで買ったらしいんだけど学校にあげちゃうのはもったいないからって家に持って帰ってきたんだって。でも、お姉ちゃんは使い道がないからあげるって言われたって」
「はあ・・・・で、なんでここにあるの?」
「その友達がね、恵美ちゃんていうんだけど、一度うちに来たことがあって、その時ママを見てすごくかわいいって言ってくれてたの。それでね、このセーラー服、きっとママに似合うから着てみてって!」
「着るって―――これを?ママが?」
「うん!写真撮って見せてって言われたの」
そう言って、里菜はにっこりと笑ったのだった・・・・・。
何でわたしがこんな格好・・・・・
「ママ可愛い!38歳には見えないよ!高校生は言い過ぎかもだけど―――」
「あ、そ。で、写真撮るの?」
「うん!いくよ~」
そうして何枚かデジカメで写真を撮り―――
子供の楽しみに付き合うのもいいかななんて。
軽く考えたのが間違いだったのか。
その翌日、その『恵美ちゃん』がわたしのセーラー服姿の写真を自分のブログにアップしてしまい。
それが、ちょっと騒ぎを起こすことになったのだ・・・・・。
「は?」
里菜が袋からバサッと出したそれは。
淡い水色のセーラー服で・・・・・
「セーラー服?どうしたの、これ」
「それね、友達のお姉ちゃんが演劇部で使った衣装なんだって。学校には古臭いのしかなくて、自分たちで買ったらしいんだけど学校にあげちゃうのはもったいないからって家に持って帰ってきたんだって。でも、お姉ちゃんは使い道がないからあげるって言われたって」
「はあ・・・・で、なんでここにあるの?」
「その友達がね、恵美ちゃんていうんだけど、一度うちに来たことがあって、その時ママを見てすごくかわいいって言ってくれてたの。それでね、このセーラー服、きっとママに似合うから着てみてって!」
「着るって―――これを?ママが?」
「うん!写真撮って見せてって言われたの」
そう言って、里菜はにっこりと笑ったのだった・・・・・。
何でわたしがこんな格好・・・・・
「ママ可愛い!38歳には見えないよ!高校生は言い過ぎかもだけど―――」
「あ、そ。で、写真撮るの?」
「うん!いくよ~」
そうして何枚かデジカメで写真を撮り―――
子供の楽しみに付き合うのもいいかななんて。
軽く考えたのが間違いだったのか。
その翌日、その『恵美ちゃん』がわたしのセーラー服姿の写真を自分のブログにアップしてしまい。
それが、ちょっと騒ぎを起こすことになったのだ・・・・・。