夢の彼方
「あんたがイエスと言わなくても会社には影響はない」


「おい、レジー」


「だけど、ルークと―――それから俺には影響があるよ」


「え―――」


「ルークはあんたにかけてる。あんたが断ればこの先1年はへこんでるだろうな。で、その間俺はそのルークのお守りをしなくちゃならないわけだ」


「人聞き悪いな、お守りってなんだ。子供じゃないぞ」


「子供と変わらない。奥さんだっていつもそう言ってるぜ」


その言葉に、途端にルークの頬が赤く染まる。


そのやり取りがおかしくて。


わたしはついぷっと吹き出してしまった。


「ふふ・・・・仲がいいんですね、お二人」


「―――兄弟だからな」


レジーの言葉に、わたしは目を見開いた。
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