夢の彼方
ビルの中のスタジオで、用意された衣装に着替え撮影してもらう。


レジーは3着って言ってたけど、結局5着の衣装をとっかえひっかえ、そしてなぜか子供たちまで衣装を着せられ、記念撮影




普段のコスプレにも負けないド派手な衣装が山ほどあり、もう外は暗くなっていたけれど、子供たちは大喜びではしゃいで

いたのだが。


そこへ、再びルークが現れた。


「今日の予定はこれで終わりのはずだったんだけど、今スティーブンから連絡があってね・・・・」


と、言いづらそうにわたしを見る。


「すまないけど、これからまたレジーと撮影現場に行ってくれないか?」


「え―――?」


「スティーブンが、もう一度あなたに来て欲しいと言ってるんだ―――」


「どうして―――」


「ほんの一言の役で、もう出す予定じゃなかったらしいんだが―――どうしてももう一度、あなたに出て欲しいんだそうだ

。セリフは一言か二言ですぐ終わるらしいんだけど、どうしてもあなたがいいと―――」


「わたしが―――?」


「どうやら、スティーブンにずいぶん気に入られてしまったようだよ」


そう言ってルークは嬉しそうににっこりと笑ったのだった・・・・・。

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