夢の彼方
「ミヤマカラス―――?」
レジーが不思議そうに首を傾げた。
「北海道にいるアゲハ蝶。瑠璃色と赤の模様が入っててね、すごくきれいなの。いつか北海道に見に行きたいって思ってた
んだ。これ、その蝶の模様にそっくり」
うっとりとした表情でその衣装を抱きしめる紗菜。
もうそれしか目に入っていないようだった。
「ママ!ママ、俺これがいい!!」
店に入るとすぐにどこかへ走っていってしまい、姿の見えなくなっていた瑠加がまたいつの間にかわたしの傍に来て、わた
しの手を引っ張った。
連れて行かれたのはいかにも男の子が好きそうなヒーロー系の仮装グッズが並んだ一角だった。
「ほら、これ!」
瑠加が掴んだのは、戦隊ヒーローでは鉄則のリーダーが着ると決まっている赤い衣装だった。
「これ、一番新しいやつだよ!」
「本当だ。こっちにもあるんだね」
わたしの言葉に瑠加は嬉しそうに頷いた。
これで紗菜と瑠加は決まった。
あとは里菜―――
レジーが不思議そうに首を傾げた。
「北海道にいるアゲハ蝶。瑠璃色と赤の模様が入っててね、すごくきれいなの。いつか北海道に見に行きたいって思ってた
んだ。これ、その蝶の模様にそっくり」
うっとりとした表情でその衣装を抱きしめる紗菜。
もうそれしか目に入っていないようだった。
「ママ!ママ、俺これがいい!!」
店に入るとすぐにどこかへ走っていってしまい、姿の見えなくなっていた瑠加がまたいつの間にかわたしの傍に来て、わた
しの手を引っ張った。
連れて行かれたのはいかにも男の子が好きそうなヒーロー系の仮装グッズが並んだ一角だった。
「ほら、これ!」
瑠加が掴んだのは、戦隊ヒーローでは鉄則のリーダーが着ると決まっている赤い衣装だった。
「これ、一番新しいやつだよ!」
「本当だ。こっちにもあるんだね」
わたしの言葉に瑠加は嬉しそうに頷いた。
これで紗菜と瑠加は決まった。
あとは里菜―――