禁断の恋

でもわたしは弱いから。

弱いから嘘をつくしかないの。

傷を背負ったまま

司に嘘をつき続けるの。


もう誰にも助けを

求めない。

求めちゃいけない。


「そろそろ・・・来るよね・・・」


あともう少しで

優輝が来る。

司に知られたくないから、

バラされたくない。

これだけは・・・

だから優輝と取引をした。

この関係を続ければ

司にはバラすなんてこはしない。

この前みたいに・・・


司の部屋に行き、

ベットに触れる。


「司の・・・匂い・・・」


司に抱き締められてるような気がした。

零れそうな涙を抑えて、

司の部屋を出た。


リビングで優輝が来るのを

待つ。

あの時の恐怖が襲ってくる。

どうしようもなく

震えが止まらない。












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