禁断の恋

その言葉が

優輝を刺激したみたい。


「言うこと聞けよ!!!!!」


その瞬間、

視界がグラリと揺れて

ソファに押し倒された。


「やだ!!!!」


涙が視界を曇らせる。


「また縛ってあげようか??」

「やだ・・・司ぁぁぁ!!!!」

「司なんて来ないよ??」


分かってる。

でも少しでも

司の顔を思い出したくて。

頭の中は司で

いっぱいにしたくて。


「まったく・・・君は世話が焼けるね」


窓の外には

昨日と何も変わらない

月が見えた。

涙を流すことしかできないわたし。

もう・・・

もう眠らせて。

もうこんな世界いや・・・

全部全部消えてしまえばいい。

わたしを消して・・・














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