禁断の恋
カルピスを2本買って
病室へ戻ると
「おっ!サンキュ」
いつもの笑顔を見せる遊がいた。
「はいよ」
「俺のカルピ~スッ」
無理して・・・笑ってる??
「うっま!!」
ペットボトルを持つ手が・・・
変わってる。
右手で持ってたのに
左手で持ってる。
「お前利き腕そっちだったっけ??」
笑いながら冗談半分で聞くと
「持つと痛ぇんだよ、だから今左手なんさ」
「へ~」
嘘ついてる?
どっちだ??
「なぁ司。」
「ん?」
「亜美ちゃんに何があったか、詳しく知ってるか??」
「知らねぇけど」
未だによく分かんねぇ。
亜美には聞きづらい。
「俺が教えてあげようか?」
「・・・あぁ、頼む」