禁断の恋
「うるせえ!!!お前に何が分かる!!!」
遊は俺を睨みつけて
「お前達をかばわなきゃ・・・こんな・・・こんなことにならなかったんだよ!!!」
「っ・・・」
「お前等のせいで・・・俺の右手はっ」
視線を下に向けると
「落ち込んだふりしてんじゃねえよ!!!」
遊は空いた左手で
俺の右手を掴み
「同情すんじゃねぇよ」
「わりぃ」
「もう・・・来んな」
「わりぃ・・・マジでわりぃ・・・」
遊の病室を
出ると
遊の押し殺したような
泣いてる声。
「遊っ・・・」
閉まった扉しか見つめられない俺に
腹が立った。
残酷な未来しか見えなかった。
俺の心を
俺の胸を
締め付けた。