禁断の恋
誰1人として涙を生んではいけない。
「司・・・??」
「っ・・・ぅ・・・」
涙がただただ溢れた。
なぁ、この涙はなんだ??
同情?
責任?
それとも
勝手に流れてるだけ??
「どこか痛いの?」
「痛ぇ・・・痛ぇよお・・・」
「心が・・・痛いの?」
それ以上
首を振ってはならない。
遊のことが
バレては
だめだ。
もう誰も傷つけないと
誓ったのだから。
「司は何も悪くないよ??」
「わりぃよ・・・まだ高校生なのに罪を犯しすぎた・・・っ」
遊の右手を失わせて。
亜美の心をえぐって傷つけて。
姫香には辛い思いをただたださせてるだけ。
俺がいなきゃ・・・
俺がいなかったら・・・
こんなことにはなってなかったのか??
亜美は普通に恋愛して、
俺に恋するなんて無くて、
今まで苦しむこともなかったんだ。
俺がいたから・・・
全部崩れたのか??
俺の両親が死んだから??