禁断の恋
「あぁ~・・・買うなんて言わなきゃよかったわ~っ」
「何よ、それぇっ」
「こーんなに食いしん坊だったとはねぇ~」
「違いますよ~~~っだ」
男女の後ろ姿が見えた。
でも俺はお茶を手に取って
そこまで気には留めなかった。
「家にいんだろ、今頃」
「翔~っレジ・・・行こ??」
「・・・しょーがねぇーな。ったく」
「・・・え??」
は?なんだよ・・・
だるい体を女の声の方へ向ける。
「は??」
なんでいんだよ・・・
「亜美・・・」
「司・・・」
2人の声が被る。
「なんでっ」
「こっちのセリフ。しかもなんで男といるわけ?なんで手なんて繋いでるわけ?」
イライラが積もってゆく。
なんなんだよ・・・
俺が彼氏じゃねぇのかよ・・・
誰だよ、ソイツッ
「亜美、彼氏?」
「・・・え、あ・・・」
なんで、
うん。
って言えない??