禁断の恋

「スースー・・・」


寝息をたてる亜美。


「亜美・・・」


前髪を撫でて、

そっと抱き締める。


「・・・もう泣かせねぇ・・・」

「ん・・・・・・翔?」


ゆっくり亜美が起き上がった。


「翔??どうした・・・あ、わたし寝ちゃってた・・・」

「おはよ・・・」


強く強く優しく抱きしめると


「どおしたの?」


亜美も背中に腕を回した。


「翔??」

「亜美・・・俺が傍にいちゃ駄目か??」

「え??」


何・・・言ってんだよ・・・

亜美困ってんじゃん。

今のタイミングって・・・


「いきなりどーしたのぉ?クスクス」


俺の腕の中で静かに綺麗に笑う亜美。


「亜美を支えたい。」

「えぇ?もぉー・・・クスクス」


俺が冗談を言っているとでも思っているのだろうか?


「俺本気なんだけど。」

「え・・・??」













< 182 / 265 >

この作品をシェア

pagetop