禁断の恋
「は?」
「こんな都合のいい女、嫌でしょ?」
「亜美・・・俺さ、お前のこと好きなの。だから傍に居て欲しい。」
「わたしが傍にいたら、翔が傷ついちゃう・・・もう誰も傷つけたくないの」
遊からいろいろ聞いたけど。
遊の傷は亜美と司に関係あるらしい。
遊はもうすぐ退院するらしいし。
「もうさ、傷くつとか、傷つけたくないとか・・・どうでもよくね??」
「え?!」
これが俺の本音。
「そんなこといちいち言ってたらさ、きりねぇじゃん??」
「え?」
「亜美はそんなもんにずっと縛られて生きるつもり??」
再び抱き締めると
「わたしはっっ・・・」
「わたしは??」
「もっと・・・自由に・・・生きたいっ・・・」
「やっと言えた♪」
それが亜美の本音だろ?
過去に囚われない、
ずっと自由の路線を歩きたいんだろ??
「やっと言えた??」
「亜美の横顔、ほんとの顔じゃなかった。」
知ってた。
俺は。
亜美は心の中で戦っているんだと。
葛藤しているのだと。
「感情押し殺してた。だろ??」
「翔・・・」
「俺の前ならそんなことしなくてもいいから。素を見せて・・・」