禁断の恋
「ふーん、アンタ、辛い過去とか持ってんだ?」
「・・・ええ、そーゆうことになるわね」
「翔がここまで女に優しくするなんて・・・」
ありえねぇ、と言っていたクールさん。
「ねぇ、クールさん。」
「クールさん?!」
「あ・・・」
だって名前分からないんだもん・・・
「俺の名前は海斗。」
「海斗くんね。よろしくねっ」
「ああ。」
やばい・・・
これでは沈黙の世界?!
「アンタ、翔を選んで正解だ。」
「え?」
なんでそんなことが言えるの?
「翔は絶対アンタから離れないよ、アンタを守ってくれる。」
「そっか・・・わたし翔から離れるつもりないから・・・ずっとずっと隣で笑っていたいの。少しでも翔のこと考えたいの。」
翔を見つめながら言うと
「アンタいい女だな。」
「えっ」
「今までそんなこと言う女いなかったから」
たばことすい始めた海斗くん。
「駄目だよ!!海斗くんっ未成でしょぉ?!」
「いいだろ、別に。」
「駄目ったら駄目!!」
いくら特別な日でも・・・