禁断の恋
翔は治療を2年間頑張ったかいあって
退院できて、
普通の生活を送れるようになった。
「あ・・・」
ふと、わたしの目にとまったのは
「ウエディングドレス・・・」
綺麗。
綺麗っ。
「捕まーえたっ」
後ろから翔が抱き締めてくる。
「ねぇ、わたしこんな綺麗なドレス着れるかな・・・」
「当たり前じゃん。俺が着させてやる!」
「え?」
「嫌なんて言わせなーいっ強制な」
「クス・・・強制なんてされなくても着るつもりですよーっだ」
「てか俺等お互いにプロポーズしてね??」
「あ・・・」
恥ずかしい・・・
恥ずかしすぎる!!
「でも俺が先に言ったから、俺の勝ちね」
「え!!勝ちとかあったの?!」
「そーりゃあもう。」
「ずる~い!!」
笑い合うと
翔はさり気なく
わたしと手を繋ぐ。
「2人で歩いて行こうな、これからは」
「・・・うん」
「手離しちゃ駄目だかんな。」
「・・・うん」
「俺についてこいよなっ」
「・・・うんっ」
人目なんて気にせず
わたしたちは
くちづけを交わす。
長い長い。
運命のように。