禁断の恋
「あらあら、2人とも仲がいいのね」
上品な笑い方をして
料理を運ぶママ。
「あっ」
気づいたときは遅いけど
翔と手を離した。
「んな恥ずかしがるなって~」
「は、恥ずかしいに決まってるじゃないっ」
パパは見てなかったっぽいけど
ママにはバッチリ・・・
「ほらほら、食べましょ」
「うん」
「うわ・・・すげー」
翔は料理の数を見て
すげーすげー
と連発。
「お口に合うといいんだけど・・・」
「いただきますっ」
翔は料理をパクパク食べ始めた。
「やべ・・・超ーうまい・・・」
「ママ気合入りすぎだよー」
「だって翔君いるしねー」
翔無理してないかな??
そう思いながら
無事何事もなく
夕食の時間は終わった。
「翔君。お風呂どーぞ」
「え、いえ。ご飯までご馳走になったんだし。俺はこれで・・・」
「泊まっていきなさい」
パパが言った。
「もう遅いだろう。泊まっていきなさい」
優しい笑顔で。