禁断の恋
「どーだろーな」
震える声を殺して
強がった俺。
<<ええっ!当たり前。とか言うかと思って喜ぶ準備してたのにぃーっ>>
「言うわけねぇだろーが、バーカ」
幸せだったころと
同じ会話。
泣いてるのに
笑顔が溢れる。
もうわかんねぇ。
<<とにかくーっ。招待状送るからね。ちゃんと来てよね!!>>
「さぁ?」
切りたい。
そんな感情が裏返ったみたいに
もっともっと。
もっと話したい。
昔みたいに
笑い合って
冗談言い合って
昔みたいに・・・
<<さぁ?じゃなーーいっっ!!もぉ!!!>>
「相変わらず短気ー」
<<うるさー・・・え?あ。うん。>>
「は?」
誰かに話しかけられたっぽくて
俺を放置にする亜美。
「亜美、もう切るぞーっ」
<<もしもし?>>
「男?」
こいつ婚約者?
<<亜美と婚約した、翔。って言うんだけど>>
「へーてめぇか」