禁断の恋

強がってても裏では震える肩。

今もそうなんでしょ??


「司!!」


呼んでも振り向かない。

一緒。

そんなのやだ。


「待ってよ!!」

「亜美?!」


翔の声が聞こえた。

ごめんね。


「司、待ってっ」

「翔ってやつ、待ってるぞ」


後ろから抱きしめて引き止める。


「そんなのいい」

「結婚したばっかなのに浮気するつもり?」

「違う」


もう怯まない。

もう逃げない。


「だったらなんで俺に触れる」

「もう失いたくないから」

「何を」

「あなたを」


たった1人の幼馴染でしょ?


「・・・」

「日本にいてよ、お願い」


ずるいよね、わかってる。

でもわたしの思い分かるでしょ?

見て見ないフリしないで。










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