禁断の恋
「よーーっし、行くよーー」
「やっとか・・・」
1本電車に乗り遅れたが
目的地に無事辿り着けた。
『ちょっと!!あれ見て、あれ!!』
『めっちゃ似合ってない?!』
『美男美女カップルじゃん!!』
そんな声がチラホラ聞こえる。
「わたしたち・・・付き合ってないのにね」
「付き合うとか考えらんねぇし」
「ひどぃ!!」
軽く頭を叩かれた。
もし・・・俺等が兄弟じゃなかったら??
「もー・・・とにかく買い物付き合ってよね!!」
「はいはい・・・」
スタスタ先を行く姉貴。
その背中をいつまで追いかければいいのだろう。
姉貴が最初に入った店は
ほんとに女しかいなそうな洋服屋。
「ねね、これ可愛くない?!」
ワンピースを手に取り
どうどう??
っと俺に問いかける。
そんな姉貴が可愛くて
「似合ってんじゃん。」
そんな褒め言葉を口にした。