禁断の恋
「前に・・・」
「前??」
前になんかあんのか??
「前に立って歩かないでっ・・・」
「は?なんで・・・」
「いいから!!・・・隣にいてっ・・・」
「・・・了解」
俺の隣にいたいってか??
可愛いやつ・・・
「あ、ありがと」
「どーいたしまして」
電車に揺られて
学校まで歩く。
「亜美ちゃ~~~~ん!!!!!」
姫香が走ってくる。
遊が後ろからだるそうに
姫香を追いかける。
「ひーちゃん!!」
「「ひーちゃん?!」」
遊と俺の声が重なった。
と同時に遊と俺は顔を見合わせて
「「同じこと言ってんじゃねぇっ」」
また声を重ねる。
「「・・・」」
「遊ったらっ・・・クスクス」
「姫香、笑うとこじゃねぇだろ・・・」
「司ももうお終い。」
「ったく・・・」
同じこと言うんじゃねぇっつーの。