禁断の恋

「前に・・・」

「前??」


前になんかあんのか??


「前に立って歩かないでっ・・・」

「は?なんで・・・」

「いいから!!・・・隣にいてっ・・・」

「・・・了解」


俺の隣にいたいってか??

可愛いやつ・・・


「あ、ありがと」

「どーいたしまして」


電車に揺られて

学校まで歩く。


「亜美ちゃ~~~~ん!!!!!」


姫香が走ってくる。

遊が後ろからだるそうに

姫香を追いかける。


「ひーちゃん!!」

「「ひーちゃん?!」」


遊と俺の声が重なった。

と同時に遊と俺は顔を見合わせて


「「同じこと言ってんじゃねぇっ」」


また声を重ねる。


「「・・・」」

「遊ったらっ・・・クスクス」

「姫香、笑うとこじゃねぇだろ・・・」

「司ももうお終い。」

「ったく・・・」


同じこと言うんじゃねぇっつーの。









< 90 / 265 >

この作品をシェア

pagetop